共働き夫婦の最適住宅ローンランキング

2021年3月18日

マイホームの購入は人生でも最大級のプロジェクトですから、夫婦が一枚岩で協力することが大前提となります。夫婦それぞれに安定収入があるならば、家を共有名義にして住宅ローンも夫だけでなく妻の収入も加味して借りようという選択肢が出てくるのは、ある意味自然なことでもあります。

そこで、共働き夫婦の収入を合算して住宅ローンの返済計画を立てる場合にお勧めする住宅ローンのランキングを作りました。また、年齢層によってリスクの傾向が異なり、その対策も異なるので年齢別にその留意点を解説します。

20代共働き夫婦のリスクと対策

千日のご相談者の平均としては、20代の共働き夫婦の世帯年収の平均は913万円(夫491万円 妻422万円)で平均5133万円の物件を購入し4430万円の住宅ローンを組んでいます(2021年3月時点)。多くのご夫婦は両方がフルタイムで働き、子どもはおらずこれから予定しているというケースが多いです。

20代共働き夫婦のリスクは主に下記の2点となります。

  • 今後妻が出産、休職となると、世帯年収が半分に減る。
  • 新しい命の誕生は喜ばしいが、同時に出産には命のリスクも伴う。

20代からのキャリアパスや収入はもともと未確定は要素の方が大きいのですが、妊娠と出産に伴う妻の収入減リスクと生命のリスクが特に大きいのが特徴です。一方で住宅ローンの毎月返済額は完済するまで原則として変わりません。

今の収入で判断するのではなく、その後の収入減とリスクを織り込んだ計画を立て、それにマッチした住宅ローンを選ぶ必要があります。

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30代共働き夫婦のリスクと対策

千日のご相談者の平均としては、30代の共働き夫婦の世帯年収の平均は1020万円(夫616万円 妻404万円)で平均4954万円の物件を購入し4325万円の住宅ローンを組んでいます(2021年3月時点)。

子どもがいる夫婦といない夫婦が混在していますが、夫よりも妻の収入が少ないケースが多いです。

30代共働き夫婦のリスクは主に下記の2点となります。

  • 今後妻が出産、休職となると、その後の年収が減少する。また妊婦には生命のリスクがある(20代と同じ)。
  • 連帯保証(債務)の責任は収入の少ない方により大きな負担となる。

これから出産を予定している場合は、妊娠と出産に伴う妻の収入減リスクと生命のリスクが特に大きいのが特徴です(20代と同じ)。

産休育休によってキャリアが中断した妻の年収が夫よりも少なくなっている夫婦の場合、連帯保証(債務)の責任は収入の少ない妻にとって大きな負担となります。夫婦間で持分割合を定めたとしても、債権者としては全額の返済をどちらに請求してもいいですし、連帯保証人はその請求を拒めないからです。

子どもを予定している場合は収入減とリスクを織り込んだ計画を立てる必要があります(20代と同じ)。夫婦の収入に差がある場合は、収入の少ない方にとってより負担が大きいことを認識したうえで連帯保証(債務)を検討する必要があります。

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40代共働き夫婦のリスクと対策

千日のご相談者の平均としては、40代の共働き夫婦の世帯年収の平均は1044万円(夫711万円 妻333万円)で平均4589万円の物件を購入し4108万円の住宅ローンを組んでいます。

出産を予定しているご夫婦は少ない反面、夫婦間の収入格差が大きく、妻の収入は夫の半分以下というケースが多いです。また収入格差の大きい夫婦の場合は年齢も離れていることが多くあり、夫が40代後半で定年退職が近くなってきているケースが多いです。

40代共働き夫婦のリスクは主に下記の3点となります。

  • 連帯保証(債務)の責任は収入の少ない方により大きな負担となる(30代と同じ)。
  • 高年収の夫が定年退職となった後は、世帯年収が半分以下に減少する。
  • 高年収夫の年齢が高くなるのに伴い、健康リスクが高くなってくる。

妻の年収が夫よりも少ない夫婦の場合、連帯保証(債務)の責任は収入の少ない妻にとって大きな負担となります。夫婦間で持分割合を定めたとしても、債権者としては全額の返済をどちらに請求してもいいですし、連帯保証人はその請求を拒めないからです(30代と同じ)。

また、高年収夫の定年後に収入が半分以下に減少することを計画に織り込む必要があります。その場合、収入の大半を占める夫の健康リスクが高まっていますので、団信の疾病保障の重要性が高まっています。

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50代共働き夫婦のリスクと対策

千日のご相談者の平均としては、50代の共働き夫婦の世帯年収の平均は1188万円(夫779万円 妻409万円)で平均4481万円の物件を購入し3586万円の住宅ローンを組んでいます(2021年3月時点)。

妻の収入はパート収入で扶養の範囲内というケースが多く、夫婦の収入を合算するというケースは少ないです。また夫の収入が多くても、定年までの年数が短いため、住宅ローンの返済原資の多くはそれまでの貯蓄によるところが大きいです。

50代共働き夫婦のリスクは主に下記の2点となります。

  • 夫の年齢が高くなるのに伴い、健康リスクが高くなってくる(40代と同じ)。
  • 住宅ローンの完済よりも老後破産のリスクをケアする必要がある。

収入の大半を占める夫の健康リスクが高まっていますので、団信の疾病保障の重要性が高まっています(40代と同じ)。そしてあと10年足らずで定年退職となるので、自己資金が十分に無い場合は老後破産のリスクが高まります。

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必ず読んでください!ランキング使用上の注意点

ランキングの順位は、典型的なモデルを想定して便宜上つけた順位付けです。ご自身の状況と照らし合わせて、最も適合した住宅ローンを見つけてください。

最適な住宅ローンは、早い段階で一つに絞るのではなく、複数の金融機関、金利タイプで本審査を通しておき、ギリギリまで引っ張って一番有利なものに決定するのがセオリーです。最低でも第2候補まで審査を通しておいてください。

月初の各行の住宅ローンの発表に合わせてランキングの金利や順位を更新します。念のため、引き渡しの前月までは毎月チェックしてください。

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ランキング 年齢
20代 30代 40代 50代以上
新規借入 20代800未満 30代600未満 40代600未満 50代1000未満
30代600~1200 40代600~1200 50代1000以上
20代800以上 30代1200以上 40代1200以上
借り換え 20代借換 30代借換 40代借換 50代借換
団信 20代団信 30代団信 40代団信 50代団信

Posted by sennich