30代ワイド団信or団信に加入しない住宅ローンランキング

2024年11月1日

ワイド団信に加入するか団信に加入しないかの境目となる年齢層

30代前半まではワイド団信に加入しない方がトクですが、後半からはワイド団信の方がトクになってきます。

【注目情報】

2024年2月からはフラット35の金利引き下げ制度「子育てプラス」がスタートするので、当初の期間最大1%引き下げとなります。子どもがいなくても夫婦どちらかが40歳未満であれば適用となります。詳しくはフラット35は子育て世帯で最大1%引き下げに拡大【子育てプラス(仮称)】を公認会計士が解説|千日のブログにわかりやすく書いています。

30代団信不加入の住宅ローンランキング

国内の住宅ローンで団信不加入を選択できるのはフラット35のみです。

2024年11月金利

順位←最適な人 1位←子育て世帯で最も低金利で固定したい
住宅ローン名(金融機関) スーパーフラット 35年固定 団信不加入(ARUHI)
金利 「7」1.42%「8」1.43% 「9」1.55%
子育てプラスで上記から最大1%引下げ(当初5年~)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • 金利が下がる頭金の割合は最大5割まで。親の援助や親ローンも頭金にできる。
  • 団信に加入しない場合0.28%引き下げとなる(他行は0.2%の引き下げ)。
  • 金利引下げ制度【子育てプラス】で当初期間は最大1%引下げになる。
  • 実行後は住所変更を通知するだけで賃貸への転用が可能(民間銀行では厳しくチェックされる)。
デメリット(注意)
  • 頭金の割合は5%刻みで段階的に金利が下がるが、金利の下がり幅は均等ではなく、頭金を多く入れた割にあまり下がらないゾーンもある。
  • 頭金の不足分をARUHIから借りることはできない。ただし手数料等も借入に含めることができる。
  • 返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)は「9」で20%以下「8」以下からは30%以下でなければならない。
  • 分割融資の取り扱いはないが、1年以内のつなぎ融資はあり金利は2.2%~。

公式サイトはこちら

 

30代ワイド団信の変動金利ランキング

ニーズに対して最適(1位)となる住宅ローンの商品とそのメリット・デメリットをまとめています。

2024年11月金利

順位←最適な人 1位←ワイド団信付きで低金利で借りたい人
住宅ローン名(金融機関) 変動金利(三菱UFJ銀行)
金利 年0.345%~年HPご確認%
ワイド団信+年0.3%
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利や引下幅は、お申込内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 女性向け特典として出産前から出産後6ヵ月以内に申し出ることで金利を年0.2%優遇する。特典の適用には条件があるため詳細は公式サイトから確認してください。
  • ワイド団信はクレディ・アグリコル生命保険で国内シェアNo.1。
  • リフォーム資金も融資対象になるため、中古住宅のリノベにも使える。
デメリット(注意)

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順位←最適な人 1位←ワイド団信付きで低金利で借りたい人
住宅ローン名(金融機関) 変動金利 ワイド団信(みずほ銀行)
金利 年0.375%
ワイド団信+年0.3%
事務手数料(税込) 元金×2.20%+33,000
メリット(注目)
  • メガバンクでありながら年+0.3%のワイド団信を足しても低金利が魅力。
  • ワイド団信の保険会社は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険なので、クレディ・アグリコル生命保険とは異なる審査基準となる。
  •  AI事前診断(人による審査と同水準)最短1分で回答、そのまま本審査も可能。
  • 5年間は元利均等返済額は上がらず6年目からは1.25倍の上限が設けられている。
  • 中古物件購入とリフォーム資金も住宅ローンで融資してもらえる。注文住宅の土地代など物件購入代金の支払時期に応じて分割融資してもらえる。
デメリット(注意)
  • 1分で回答のAI事前診断は正式審査ではなく、正式審査の申込から借入まで、おおむね30日以上必要。
  • 借入期間は1年~35年、借入金額は50万円以上1億円以内(1万円単位)、土地建物に第一順位の抵当権が設定される。
  • 返済条件を変えるなどすると所定の手数料がかかることがある。

公式サイトはこちら

 

30代ワイド団信の固定金利ランキング

ニーズに対して最適(1位)となる住宅ローンの商品とそのメリット・デメリットをまとめています。

2024年11月金利

 

順位←最適な人 1位←子育て世帯で最も低金利で固定したい
住宅ローン名(金融機関) スーパーフラット 35年固定 ワイド団信(ARUHI)
金利 「7」1.70%「8」1.71% 「9」1.83%
ワイド団信+年0.3%
子育てプラスで上記から最大1%引下げ(当初5年~)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • 金利が下がる頭金の割合は最大5割まで。親の援助や親ローンも頭金にできる。
  • ワイド団信の引受保険会社はクレディ・アグリコル生命保険でワイド団信の国内シェアナンバーワン。
  • 金利引下げ制度【子育てプラス】で当初期間は最大1%引下げになる。ワイド団信の金利上乗せ負担がかなり軽減される。
  • 実行後は住所変更を通知するだけで賃貸への転用が可能(民間銀行では厳しくチェックされる)。
デメリット(注意)
  • 頭金の割合は5%刻みで段階的に金利が下がるが、金利の下がり幅は均等ではなく、頭金を多く入れた割にあまり下がらないゾーンもある。
  • 頭金の不足分をARUHIから借りることはできない。ただし手数料等も借入に含めることができる。
  • 返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)は「9」で20%以下「8」以下からは30%以下でなければならない。
  • 分割融資の取り扱いはないが、1年以内のつなぎ融資はあり金利は2.2%~。

公式サイトはこちら

 

順位←最適な人 1位←頭金1割無くワイド団信付きで低金利で固定したい人
住宅ローン名(金融機関) 全期間固定35年 ワイド団信(みずほ銀行)
金利 年1.850%
ワイド団信+年0.3%
事務手数料(税込) 元金×2.20%+33,000
メリット(注目)
  • ワイド団信の保険会社は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険なので、クレディ・アグリコル生命保険とは異なる審査基準となる。
  •  AI事前診断(人による審査と同水準)最短1分で回答、そのまま本審査も可能。
  • 中古物件購入とリフォーム資金も住宅ローンで融資してもらえる。注文住宅の土地代など物件購入代金の支払時期に応じて分割融資してもらえる。
デメリット(注意)
  • 1分で回答のAI事前診断は正式審査ではなく、正式審査の申込から借入まで、おおむね30日以上必要。
  • 借入期間は11年~35年、借入金額は50万円以上1億円以内(1万円単位)、土地建物に第一順位の抵当権が設定される。
  • 返済条件を変えるなどすると所定の手数料がかかることがある。

公式サイトはこちら

ワイド団信or団信不加入ランキング使用上の注意点

団信とは、住宅ローンの債務者が死亡や高度障害になったときに保険会社が住宅ローンを全部払ってくれてローンがゼロ円になる生命保険です。

生命保険なので健康面の条件をクリアしなければ加入は出来ません。そして民間住宅ローンを借りるには団信への加入が必須となります。

このページを読んでいる人の多くは健康上の理由から一般団信に加入できず、

  • 金利上乗せでワイド団信か?
  • 団信に加入しないフラット35か?

この2択になっている人だと思います。まず大きな方針として、自分はどちらにすべきなのか?を判断しなければ話が始まりません。

他の年齢別ランキングへのリンク

30代でワイド団信に加入するかしないか?60歳のローン残高と支払額の差

団信(ワイド団信)はあくまで銀行が貸金の貸し倒れリスクをカバーする保険です。なので保険料は銀行が負担し、利用者には上乗せ金利を請求するという建前になっています。

しかし、経済的な実質は保険料は加入者が平均して負担しています。一律なのです。保険料の負担が一律で損をするのは若い人、得をするのは年寄りです。

では自分のケースでどうなのか?を計算してみましょう。

35年固定金利が1.38%であった場合、以下のような金利の差が付きます。

  • ワイド団信に加入:1.38%+0.3%金利上乗せ=1.68%
  • フラット35で団信不加入:1.38%-0.2%引き下げ=1.18%

これを比較してみます。

定年となる60歳のときの残高が幾らになるか?

最もリスクの高いタイミングでの保険金は幾ら?という尺度で考えてみます。つまり60歳の残高です。

借入期間35年、元利均等返済、ボーナス払いなしでワイド団信に加入したとすると、以下のようになりますね。

(単位:円)

団信加入1.68% 30歳 35歳
借入金 毎月返済 60歳残高
3000万 94,523 5,436,037 10,434,453
4000万 126,031 7,247,960 13,912,534
5000万 157,538 9,060,365 17,390,994

例えば3000万円の住宅ローンを30歳から借りたとしたら、最もリスクの高い60歳での残高は543万円です。これが35歳からだと1043万円ですから、最もリスクが高いときの保険金に倍くらいの差があるということになります。

その保険のために幾ら保険料を払うのか?

では、次にその保険金のために幾ら余分に払うの?という尺度で測ります。つまりフラット35で団信に入らなかった場合との…

  • 毎月の返済額の差
  • 総支払額の差

この二つを計算すればいいですね。次のようになります。

(単位:円)

ワイド団信の保険料 30歳 35歳
借入金 毎月の支払差額 60歳まで保険料(総支払差額)
3000万 7,298 2,983,548 2,755,274
4000万 9,731 3,978,036 3,673,676
5000万 12,162 4,972,708 4,592,211

つまり、3000万円の住宅ローンを借りた場合、保険料は毎月7千円です。

そして30歳からスタートしたら、60歳までに保険料を298万円払うことになります。で、それによって60歳の死亡保険金は543万円ですね。うーん…って感じです。

35歳からスタートしたら、60歳までに払う保険金は275万円でちょっと少なくなります。で、それによって60歳の死亡保険金は1043万円です。さっきも書いたのですが、ほぼ倍なんですよ。

なので年齢によってこれだけ違うということを知り、方針を決めてくださいね。

このシミュレーションはフラット35で団信に加入しない場合、0.2%の金利引き下げということで計算していますが、アルヒのスーパーフラットですと団信不加入で0.28%の引き下げとなります。

アルヒで実際に計算してもらう方が確実でしょう。

持病があっても医師の診断書を提出することで一般団信に通ることもあります。いきなりワイド団信で審査を出すのではなく、まずは一般団信にチャレンジし、落ちた場合にワイド団信とするようにしてください。

最適な住宅ローンは、早い段階で一つに絞るのではなく、複数の金融機関、金利タイプで本審査を通しておき、ギリギリまで引っ張って一番有利なものに決定するのがセオリーです。最低でも第2候補まで本審査に出しておいてください。

月初の各行の住宅ローンの発表に合わせてランキングの金利や順位を更新します。念のため、引き渡しの前月までは毎月チェックしてください。

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Posted by sennich