30代世帯年収1200万以上の最適住宅ローンランキング

2024年10月1日

30代世帯年収1200万以上:物件価格の平均7410万円、住宅ローンの平均6420万円

30代で世帯年収1200万円以上は、30代でマイホームを購入する人のなかでも高年収の人達ですね。

ご相談者の世帯年収の平均は1565万円です。つまり概ね、

  • 年収の4.7倍の物件を購入し、
  • 年収の4.1倍の住宅ローンを組む

という人が平均的なモデルとなります。頭金は平均的に2割弱入れているということですね。これは住宅ローン控除の上限が5000万円までというのも影響しているでしょう。

【注目情報】

2024年2月からはフラット35の金利引き下げ制度「子育てプラス」がスタートするので、当初の期間最大1%引き下げとなります。子どもがいなくても夫婦どちらかが40歳未満であれば適用となります。詳しくはフラット35は子育て世帯で最大1%引き下げに拡大【子育てプラス(仮称)】を公認会計士が解説|千日のブログにわかりやすく書いています。

変動金利のランキング

ニーズに対して最適(1位)となる住宅ローンの商品とそのメリット・デメリットをまとめています。

2024年10月金利

順位←最適な人 1位←メガバンクかつ低金利で借りたい人
住宅ローン名(金融機関) 変動or10年固定(三菱UFJ銀行)
金利 変動金利 年0.345%~年HPご確認%
10年固定 年1.110%~年HPご確認 %(以降店頭金利-1.5%)※
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利と引下幅は、お申込み内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 女性向け特典として出産前から出産後6ヵ月以内に申し出ることで金利を0.2%優遇する。特典の適用には条件があるため詳細は公式サイトから確認してください。
  • 固定期間が終わった後の金利引き下げ幅も大きい。10年固定の11年目からは、基準金利から1.50%の引き下げになる。頭金が少ないが、今後の収入増又は安定が見込める人に適合する。
  • リフォーム資金も融資対象になるため、中古住宅のリノベにも使える。
デメリット(注意)

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順位←最適な人 1位←借入期間を長くして毎月返済額を抑えられる
住宅ローン名(金融機関) 変動金利(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
金利(金利プラン) 年0.448%(通期引き下げプラン)※
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※上記は物件価格80%以内でお借入れの場合 ※物件価格80%超~100%以内でお借入れの場合は、上記金利に年0.032%上乗せ ※物件価格100%超でお借入れの場合は、上記金利に年0.061%上乗せ
メリット(注目)
  • 借入期間の上限は50年と完済年齢80歳未満のいずれか短い方としており、35年よりも毎月返済額を低く抑えられる。
  • SBIマネープラザは全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利とフラット35保証型を比較シミュレーションした上で申し込みが出来る。
  • 通常の団信に加えて全疾病保障(精神疾患以外の全ての病気とケガ)が金利上乗せなしで付く(加入に年齢制限なし)。
  • 変動金利の5年ルールと125%ルールの適用がある。5年間は毎月返済額はそのまま、1度に上がる毎月返済額は従前の125%までが上限となる。
デメリット(注意)
  • 「住宅ローン」と「フラット35」の両方を相談できるが、同時に両方を申し込むことはできない。
  • 銀行指定の一般団信への加入が必須となる。ただし全疾病保障に落ちても一般団信に通れば融資可能。
  • 金利が上がったらいくら支払額が増えるか金利が上がったらどうする?シミュレーションで把握しておこう。
  • 土地先行プランで土地購入時と建物完成時の 2回に分けて分割融資が可能。着手金、中間金のつなぎ融資の取り扱いはない。
  • リフォーム資金は融資の対象外。ただし中古物件の引渡しまでに工事が完了し、購入資金と同時にリフォーム代金を支払う場合は融資対象となる。

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固定金利のランキング

ニーズに対して最適(1位)となる住宅ローンの商品とそのメリット・デメリットをまとめています。

2024年10月金利

順位←最適な人 1位←子育て世帯で最も低金利で固定したい人
住宅ローン名(金融機関) スーパーフラット 35年固定 団信不加入(ARUHI)
金利 「7」年1.40%「8」年1.41% 「9」年1.53%
子育てプラスで上記から最大1%引下げ(当初5年~)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • 金利が下がる頭金の割合は最大5割まで。親の援助や親ローンも頭金にできる。
  • 団信に加入しない場合0.28%引き下げとなる(他行は0.2%の引き下げ)。30代前半まででデスクワークなら民間生命保険の方が保険料が圧倒的に安く保障も厚い。
  • 金利引下げ制度【子育てプラス】で当初期間は最大1%引下げになる。
  • 実行後は住所変更を通知して賃貸への転用が可能。
デメリット(注意)
  • 30代後半あたりから民間生命保険と団信の保険料が均衡してくる。
  • 頭金の割合は5%刻みで段階的に金利が下がるが、金利の下がり幅は均等ではなく、頭金を多く入れた割にあまり下がらないゾーンもある。
  • 頭金の不足分をARUHIから借りることはできない。ただし手数料等も借入に含めることができる。
  • 返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)は「9」で20%以下「8」以下からは30%以下でなければならない。
  • 団信を付ける場合はARUHIの一般団信となり、機構団信の身体障害保障は付帯しない。
  • 分割融資の取り扱いはないが、1年以内のつなぎ融資はあり金利は2.2%~。

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順位←最適な人 1位←フルローンで低金利で固定したい人
住宅ローン名(金融機関) 全期間固定31~35年(三菱UFJ銀行)
金利 年1.770%~年HPご確認%
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利や引下幅は、お申込み内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 女性向け特典として出産前から出産後6ヵ月以内に申し出ることで金利を0.2%優遇する。特典の適用には条件があるため詳細は公式サイトから確認してください。
  • 0.3%上乗せで付けられる【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉】は対象疾病で1日の入院でもローンがゼロ円となる。医療現場を知る医療関係者に人気。
  • リフォーム資金も融資対象になるため、中古住宅のリノベにも使える。
デメリット(注意)
  • 銀行指定の一般団信へ原則加入となる。30代前半までは団信に加入するよりも、掛け捨ての生命保険に加入する方が保険料の負担は少なくなる。
  • 分割融資、つなぎ融資の可否については個別案件ごとの判断となる。

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順位←最適な人 1位←全疾病団信に加入しリフォームやリノベしない人
住宅ローン名(金融機関) 対面で相談→フラット35保証型(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
webで申込→フラット35保証型(住信SBIネット銀行)
金利(借入割合) 年1.75%(80%以下)   年1.81%(90%以下)
子育てプラスで上記から最大1%引下げ(当初5年~)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • SBIマネープラザは全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利とフラット35最低金利を比較シミュレーションした上で申し込みが出来る。
  • 団信込みのフラット35で最も低金利、全疾病保障が金利上乗せなしで付く。若くて病気のリスクは低くてもケガで長期入院の可能性がある職業に適合する。
  • 金利引下げ制度【子育てプラス】で当初期間は最大1%引下げになる。
デメリット(注意)
  • 銀行指定の一般団信への加入が必須となる。ただし全疾病保障に落ちても一般団信に通れば融資可能。
  • 最低1割の頭金が必要。ただし諸費用も借入に含めることができる。
  • リフォーム資金は融資の対象にならないため「リノベ」の金利引下げは受けられない。
  • つなぎ融資の取り扱いはなく土地の取得から自己資金が必要。土地の取得時期が申し込みの前々年度4月1日以降である場合は完成時に土地取得費もあわせて借入できる。

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必ず読んでください!ランキング使用上の注意点

下表は、年齢と世帯年収別の購入物件の平均と住宅ローンの平均を表にまとめたものです。

(単位:百万円)

世帯年収(万円) 年齢
20代 30代 40代 50代以上
400未満 物件39.1
ローン36.8
物件31.5
ローン28.8
物件27.0
ローン21.6
物件31.4
ローン21.1
400~600
600~800 物件42.7
ローン37.8
物件41.1
ローン35.9
800~1000 物件56.7
ローン40.1
1000~1200 物件49.5
ローン42.7
1200~1500 物件74.1
ローン64.2
物件66.2
ローン58.9
1500~2000
2000以上

年齢、年収ごと住宅ローンの平均と事例データベース

下の表は私の著書の住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本でご紹介している、無理なく返済できる住宅ローンを見積もる4つのルールです。

  1. 毎月の返済は手取り月収の4割以下でボーナス払いなし(年収1200万からは5割)
  2. 返済額が一定になる元利均等返済方式
  3. シミュレーションの金利は固定金利
  4. 定年(60歳)時のローン残高は1000万円以下

この4つのルールを、35歳の各年収でスタートし、無理なく完済できる住宅ローンの金額として、表にすると以下のようになります。

(単位:万円)

年収 月収 35歳
1200 50 7968

注1:年収に対する月収は扶養家族やボーナスに配分される額によっても違ってきますのであくまで目安としてご利用ください。

注2:世帯年収1200万円からは「1.毎月の返済は手取り月収の5割以下でボーナス払いなし」という前提で計算しています。収入が多いので割合が高くなっても生活可能だからです。

注3:表は60歳定年を前提にしています。65歳定年の人は自分の年齢より5歳若い年齢を当てはめてください。医師や自営業など決められた定年が無い人は70歳定年としますので自分の年齢より10歳若い年齢を当てはめてください。

平均年収1565万円で、住宅ローンの平均は6420万円なので、安全圏のレンジ内の住宅ローンを組まれている人が多いです。

それでも最も高額の物件を購入しており、住宅ローンの金額では40代に次ぐ第2位となっています。

30代で1000万超の年収を稼ぐ職業としては、医師、弁護士や大手コンサル会社の専門職などになってきます。住宅ローンもよりどりみどりで、選択肢が多すぎてタイヘンという羨ましい人達です。

また、夫婦ともにフルタイムの正社員、50:50の夫婦共働きで、1000万円を超えるというリッチなDINKS夫婦もこのグループに入ってきますね。その場合、単独で6000万円近くの住宅ローンを借りることはできないので、ペアローンを組むというケースが多くなります。

年齢、世帯年収、物件価格、住宅ローン金額としては同じであっても、リスクの傾向が違うので、最適な住宅ローンも違ってきます。そのため、30代共働き夫婦の最適住宅ローンランキングも参考にしてください。

30代にお勧めする住宅ローンのランキングポリシー

ランキングの順位は、典型的なモデルを想定して便宜上つけた順位付けです。ご自身の状況と照らし合わせて、最も適合した住宅ローンを見つけてください。

最適な住宅ローンは、早い段階で一つに絞るのではなく、複数の金融機関、金利タイプで本審査を通しておき、ギリギリまで引っ張って一番有利なものに決定するのがセオリーです。最低でも第2候補まで審査を通しておいてください。

月初の各行の住宅ローンの発表に合わせてランキングの金利や順位を更新します。念のため、引き渡しの前月までは毎月チェックしてください。

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Posted by sennich