50代世帯年収1000万以上の最適住宅ローンランキング

2024年12月4日

50代世帯年収1000万以上:物件価格の平均4950万円、住宅ローンの平均4270万円

50代世帯年収1000万円以上のグループご相談者の世帯年収の平均は1589万円ですので平均を大きく上回るリッチな人達ですが、40代の同じ年齢層とは打って変わってかなり堅実です。

  • 年収の3.1倍の物件を購入し、
  • 年収の2.7倍の住宅ローンを組む

という人が平均的なモデルとなります。価格も抑えられていますし、温存する自己資金の金額も多いです。

変動金利と固定金利の比較は住宅ローン比較シミュレーションをご利用ください。

定年時(60歳又は65歳)に繰上げ返済するだけの預金を持っている人に適した住宅ローンランキング

ニーズに対して最適(1位)となる住宅ローンの商品とそのメリット・デメリットをまとめています。

変動金利のランキング

ここでは金利上昇に対して豊富な選択肢を取れる、高収入又は資金豊富な人を想定したランキングを行います。

豊富な資金があれば全額繰り上げ返済してもいいですし、住宅ローン控除が残っているならあえてそのまま継続してもいいですし、売却しても十分な資金を残せるでしょう。

ただし年齢的には病気のリスクが高いため、疾病保障団信の充実に注目したいところです。多額の住宅ローンがゼロ円になるため、金利上乗せしても加入できるなら加入したいところです。

2024年12月金利

 

順位←最適な人 1位←56歳までに融資実行で住宅ローン控除が目的の人
住宅ローン名(金融機関) 変動金利or10年固定(三菱UFJ銀行)
金利 変動金利 年0.345%~年HPご確認%
10年固定 年1.220%~年HPご確認%(以降店頭金利-1.5%)※
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※適用金利や引下幅は、お申込み内容や審査結果等により決定いたします。
メリット(注目)
  • 固定期間が終わった後の金利引き下げ幅が1.5%と比較的大きいため、住宅ローン控除が終わった後も団信のためにあえて借り続けることも現実的。
  • 【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉】は対象疾病で1日の入院でもローンがゼロ円となる。医療現場を知る医療関係者に人気(加入できるのは満50歳まで)。
  • 30日の就業不能でゼロ円となる(安心の保険料タイプ)は満56歳まで加入できる。保険コストが安く、途中で保険だけを解約することもできる。住宅ローン控除で保険料コストの負担は相殺される。
  • リフォーム資金も融資対象になるため、中古住宅のリノベにも使える。
デメリット(注意)

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順位←最適な人 1位←金利上乗せナシ全疾病団信の変動か固定か対面で相談したい人
住宅ローン名(金融機関) 変動金利(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
金利(金利プラン) 0.448%(通期引き下げプラン)※
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※上記は物件価格80%以内でお借入れの場合 ※物件価格80%超~100%以内でお借入れの場合は、上記金利に年0.032%上乗せ ※物件価格100%超でお借入れの場合は、上記金利に年0.036%上乗せ
メリット(注目)
  • SBIマネープラザには全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利とフラット35保証型を比較シミュレーションした上で申し込みが出来る。
  • 通常の団信に加えて全疾病保障(精神疾患以外の全ての病気とケガ)が金利上乗せなしで付く(加入に年齢制限なし)。
  • 変動金利の5年ルールと125%ルールの適用がある。5年間は毎月返済額はそのまま、1度に上がる毎月返済額は従前の125%までが上限となる。
デメリット(注意)
  • 「住宅ローン」と「フラット35」の両方を相談できるが、同時に両方を申し込むことはできない。
  • 銀行指定の一般団信への加入が必須となる。ただし全疾病保障に落ちても一般団信に通れば融資可能。
  • 金利が上がったらいくら支払額が増えるか金利が上がったらどうする?シミュレーションで把握しておこう。
  • 土地先行プランで土地購入時と建物完成時の 2回に分けて分割融資が可能。着手金、中間金のつなぎ融資の取り扱いはない。
  • リフォーム資金は融資の対象外。ただし中古物件の引渡しまでに工事が完了し、購入資金と同時にリフォーム代金を支払う場合は融資対象となる。

公式サイトはこちら

 

定年後の持続可能性を優先する住宅ローンランキング

現在のところ定年は一般的に60歳ですが、将来的には65歳くらいまで延長される可能性が高いです。しかし収入は下がるでしょうから、楽観は禁物です。

変動金利と長期固定のミックス

まずは変動金利と長期固定を半分づつミックスローンするやり方です。

<Aパターン>

定年までにもし変動金利が20年固定より高くなったら、変動金利を先に全額返済してしまいます。

変動金利を完済すると長期固定だけになります。定年以降は年金収入で返済を継続できる程度に繰上げ返済して元本を減らします。

<Bパターン>

もし変動金利がずっと上がらず、または少し上がっても長期固定よりも低いままであったらあえて繰上げ返済せずに定年まで借ります。

そして、定年の時点で高い方を完済します。65歳まで定年延長すれば2段階で金利の高い方から返済していきます。あとは年金収入で返済を継続します。

ミックスローンのシミュレーションについてはミックスローン・ペアローンのシミュレーションをご利用ください。

2024年12月金利

 

順位←最適な人 1位←全疾病団信の変動と長期固定をミックスする人
住宅ローン名(金融機関) 変動と20年30年固定ミックス(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
金利(金利プラン) 0.448%(変動金利/通期引き下げプラン)※
1.823%(20年固定/当初引き下げプラン)
1.873%(30年固定/当初引き下げプラン)
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
※上記は物件価格80%以内でお借入れの場合 ※物件価格80%超~100%以内でお借入れの場合は、上記金利に年0.032%上乗せ ※物件価格100%超でお借入れの場合は、上記金利に年0.036%上乗せ
メリット(注目)
  • SBIマネープラザには全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利と固定金利特約から2つ選んでミックスできる。また、それぞれについて、金利プラン(当初引下げプラン、通期引下げプラン)を選択できる
  • 通常の団信に加えて全疾病保障(精神疾患以外の全ての病気とケガ)が金利上乗せなしで付く。50代でも入れる疾病保障は少ない。
  • 変動金利の5年ルールと125%ルールの適用がある。5年間は毎月返済額はそのまま、1度に上がる毎月返済額は従前の125%までが上限となる。
デメリット(注意)
  • 「住宅ローン」と「フラット35」をミックスすることはできない。また借入年数はそろえる必要がある。
  • 固定期間終了時の残高をミックスローン・ペアローンのシミュレーションで把握しておこう。また、金利が上がったらいくら支払額が増えるか金利が上がったらどうする?シミュレーションで把握しておこう。
  • 土地先行プランで土地購入時と建物完成時の 2回に分けて分割融資が可能。着手金、中間金のつなぎ融資の取り扱いはない。
  • リフォーム資金は融資の対象外。ただし中古物件の引渡しまでに工事が完了し、購入資金と同時にリフォーム代金を支払う場合は融資対象となる。

公式サイトはこちら

 

10年固定と20年固定のミックス、フラット35金利引き下げ

次は10年固定と20年の長期固定を半分づつミックスローンするやり方です。また、フラット35の当初引き下げも利用できます。

10年固定は住宅ローン控除に関わらず、60歳定年までに完済します。10年固定を完済すると、長期固定だけになります。65歳の延長定年以降は年金収入で返済を継続できる程度に元本を減らし、あとは年金収入で返済を継続します。

フラット35の当初期間は金利が低いのでその間は繰り上げ返済せず、引き下げ期間の経過時に半分繰り上げ返済し、年金収入で返済を継続できるくらいにしておく方法もあります。

ミックスローンのシミュレーションについてはミックスローン・ペアローンのシミュレーションをご利用ください。

2024年12月金利

 

順位←最適な人 1位←頭金を多く入れて細く長く金利を固定する人
住宅ローン名(金融機関) スーパーフラット 35年固定 団信加入(ARUHI)
金利 「7」1.72%「8」1.73% 「9」1.85%
金利引下げ制度で当初5年は上記から最大1%引下げ
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • 頭金を多く入れるほどに適用金利が下がっていく。頭金は最大5割まで。親からの援助や親ローンも頭金とすることができる。
  • 金利引下げ制度の適用で当初は最大1%引下げになる。
  • 全期間固定なので必ず決まった金額を繰り上げ返済できなくても支払額が読める。
デメリット(注意)
  • スーパーフラットは一般団信なので機構団信の身体障害保障の設定はない。
  • 頭金の割合は5%刻みで段階的に金利が下がるが、金利の下がり幅は均等ではなく、頭金を多く入れた割にあまり下がらないゾーンもある。
  • 頭金を入れすぎて手許資金が少なくなるとかえって危険!また住宅ローン控除の恩恵も減ってしまう。
  • 分割融資の取り扱いはないが、1年以内のつなぎ融資はあり金利は2.2%~。

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順位←最適な人 1位←頭金2割で全疾病団信を付けて細く長く金利を固定する人
住宅ローン名(金融機関) 対面で相談→フラット35保証型(SBIマネープラザ 所属銀行:住信SBIネット銀行)
webで申込→フラット35保証型(住信SBIネット銀行)
金利(借入割合) 1.79%(80%以下)  1.85%(90%以下)
金利引下げ制度で当初5年は上記から最大1%引下げ
事務手数料(税込) 借入額×2.2%
メリット(注目)
  • SBIマネープラザは全国的に対面店舗があり、業界最低金利の変動金利とフラット35最低金利を比較シミュレーションした上で申し込みが出来る。
  • 団信込みのフラット35で最も低金利、全疾病保障が金利上乗せなしで付く。
  • 金利引下げ制度の適用で当初5年間は最大1%引下げになる。
  • 全期間固定なので必ず決まった金額を繰り上げ返済できなくても支払額が読める。
デメリット(注意)
  • 銀行指定の一般団信への加入が必須となる。ただし全疾病保障に落ちても一般団信に通れば融資可能。
  • 最低1割の頭金が必要。ただし諸費用も借入に含めることができる。
  • リフォーム資金は融資の対象にならないため「リノベ」の金利引下げは使えない。
  • つなぎ融資の取り扱いはなく土地の取得から自己資金が必要。土地の取得時期が申し込みの前々年度4月1日以降である場合は完成時に土地取得費もあわせて借入できる。

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初めて買う人・住み替える人 独身からファミリーまで 50歳からの賢い住宅購入

少子高齢化社会の前提のもと、40代後半から50代前半のタイミングで家を買う、または買い替えようという人がこれからの人生を幸福に過ごすために、現状を把握し、計画を立て、実行していくためのノウハウを提供するものです。

必ず読んでください!ランキング使用上の注意点

下表は、年齢別、世帯年収別の購入物件の平均と住宅ローンの平均を表にまとめたものです。

(単位:百万円)

世帯年収(万円) 年齢
20代 30代 40代 50代以上
400未満 物件39.1
ローン36.8
物件31.5
ローン28.8
物件27.0
ローン21.6
物件31.4
ローン21.1
400~600
600~800 物件42.7
ローン37.8
物件41.1
ローン35.9
800~1000 物件56.7
ローン40.1
1000~1200 物件49.5
ローン42.7
1200~1500 物件74.1
ローン64.2
物件66.2
ローン58.9
1500~2000
2000以上

年齢、年収ごと住宅ローンの平均と事例データベース

では理論的な金額と比較してみましょう。

下の表は私の著書の住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本でご紹介している、無理なく返済できる住宅ローンを見積もる4つのルールです。

  1. 毎月の返済は手取り月収の4割以下でボーナス払いなし(年収1200万からは5割以下)
  2. 返済額が一定になる元利均等返済方式
  3. シミュレーションの金利は固定金利
  4. 定年(60歳)時のローン残高は1000万円以下

この4つのルールを、50歳の各年収でスタートし、無理なく完済できる住宅ローンの金額として、表にすると以下のようになります。

(単位:万円)

年収 月収 50歳
1000 40 2713
1200 50 4611

注1:年収に対する月収は扶養家族やボーナスに配分される額によっても違ってきますのであくまで目安としてご利用ください。

注2:世帯年収1200万円からは「1.毎月の返済は手取り月収の5割以下でボーナス払いなし」という前提で計算しています。収入が多いので割合が高くなっても生活可能だからです。

注3:表は60歳定年を前提にしています。65歳定年の人は自分の年齢より5歳若い年齢を当てはめてください。医師や自営業など決められた定年が無い人は70歳定年としますので自分の年齢より10歳若い年齢を当てはめてください。

ご相談者の平均年齢は53歳、年収の平均が1589万円で住宅ローンの平均は4270万円ですから、余裕をもってレンジ内にある感じです。

ただ、50代ということは定年の60歳まであと10年を切っています。残りの年数は短くなっているという点に注意が必要です。

そして、この表のルールとして60歳の時点の住宅ローンは1000万円です。あと10年足らずのうちに、老後資金に加えて1000万円の繰上げ返済資金がなければならないのですね。

40代ではこれから貯めるという考えもありましたが、50代からは計画的に繰上げ返済資金を貯めていくというよりは、現時点で60歳時点の繰上げ返済の貯蓄を持っていなければ危ないです。なお、共働きのご夫婦については、50代共働き夫婦の最適住宅ローンランキングも参考にしてください。

50代にお勧めする住宅ローンのランキングポリシー

ランキングの順位は、典型的なモデルを想定して便宜上つけた順位付けです。ご自身の状況と照らし合わせて、最も適合した住宅ローンを見つけてください。

最適な住宅ローンは、早い段階で一つに絞るのではなく、複数の金融機関、金利タイプで本審査を通しておき、ギリギリまで引っ張って一番有利なものに決定するのがセオリーです。最低でも第2候補まで審査を通しておいてください。

月初の各行の住宅ローンの発表に合わせてランキングの金利や順位を更新します。念のため、引き渡しの前月までは毎月チェックしてください。

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Posted by sennich