住宅ローン35年のプレッシャーに押しつぶされそうです
住宅ローンの残高を見ているうちは減らない
住宅ローンってほんとビックリするくらい減るのが遅いんですよね。これ、住宅ローンを借りた人の「あるある」です。かく言う私も2008年に3千6百万円借りたんですけど、まだナンゼンマンという残高が頭の上に乗っかってます。
不安になるのが当たり前です。かく言う千日も不安ですが、普段はあんまり考えないようにしています。
今日は住宅の購入と住宅ローンの借り入れで殆どの人が漠然と抱く不安について、お話ししたいと思います。
質問:35年返済のプレッシャーに押しつぶされそうです…
いつも楽しく拝見しております。昨年11月にフラット35Sで融資を受けた者です(住信SBI・35年返済)。
毎月返済額は現在の手取り給与の25%程度に納めていますが、自営業なのでいつどうなるか分かりません。
現在は景気は悪くないので、当分の間は大丈夫だと思うのですが、35年返済のプレッシャーに押しつぶされそうです。
新しい家に住み始める楽しさもあまり感じず、先の事ばかり考えて気分が落ち込んでしまい、鬱っぽくなってしまいました・・・僕の心構えが甘かったといえばそれまでなのですが・・・こんな僕に何かアドバイスをいただけたら幸いです。
回答:そのままブログのお題として承ります
いつも読んで頂きありがとうございます(^^)メールが私のモチベーションです。
そうですね〜、分かります。まだ始めたばかりだとローン残高も多いですよね。因みにこれなかなか減らないデスよ。
せめて桁が1つ減ってくれないかなぁと思う毎日です。
お答えについてなんですが、TMさまに直接お送りするよりも、そのままブログのお題として承って直に公開させて頂くのが、ご質問の趣旨にも合うかと思います。
そういう事ではいかがかでしょうか?よろしいですか?
千日
ということで、ご快諾いただきまして、これからお答えしていきたいと思います。
住宅ローンなんて大したことないです
前に千日のブログでこんなタイトルの記事を公開したことがあります。もしまだ読んだことが無いのであれば、良い機会ですのでご一読いただけると嬉しいです。
ネズミとか、スズメバチとかシロアリなんかは住宅ローンを払ってないですけど、勝手に住んでます。っていうのは冗談のような本気の話ですが、住宅ローンなんて、大したことありませんよ。前にも一度書きましたけど、「住宅ローンって何?」と訊かれたら、千日はこう答えます。
420回決まったお金を銀行に払うことだよ。
それ以上でも、それ以下でもありません。我々に課された義務っていうのは、当初決めた家賃相当のお金を毎月払うだけの約束です。
そして、家賃というのは、この社会で生きていく限りは、家を買おうが、買わまいが、どっちにしても払う必要のあるカネなんです。
元本なんて関係ないです。別にそれを一回で払えといわれている訳ではないのです。そんなの金融機関も望んでいません。彼らは420回に分けて払ってもらう時にもらえる利息が儲けなんです。
何で420回払えるのか?その理由に答えます
420回だろうが、1,000回だろうが同じことです。この社会に生きている限り、どこかに住むんです。社会っていうのは一つの群れみたいなものですよね。
個体の一人ひとりが群れの役に立っているから、そこに存在意義がある。
自分だけが良ければいいんだという個体は結局のところ、群れの中で大事にされず、長生きできない。
こういうルールです。
例えば鳥の群れの中の一話がハヤブサの存在に気付いたとき、他の鳥はそれに気づいていない。
そんな状況で、そのハヤブサに気づいた鳥は、大きな声で鳴くことで周囲の仲間に危険を知らせます。そしてその鳥は真っ先にハヤブサの標的となります。
利己的な判断であれば「自分だけ静かに逃げればいい」と思いがちですが、そうではありません。そうして群れを離れた個体は結局餌にありつけず、危険を知ることも出来ず、長生きできません。
鳥の小さな脳でそこまで先を読んで行動しているのか?それはまだわかっていないそうですが、このルールは、社会とかそれ以前の生き物としてのルールだと千日は思っています。
わたしたちの世界には外敵もいませんし、少々身勝手にふるまっても死んでしまうようなことはありませんけど、深いところでそのルールは息づいていると直感的に思っています。
つまり、今この社会の中で生活の場所として与えられたマイホームというのは、自分の選択や努力の結果という要素以外にもあって、それは今属してる群れの中で存在価値が認められている結果ということです。
与えてきたから与えられたもの
ですから、表面的なところでは住宅ローンの本質は「420回払えば終わるでしょ」ということなんですけど、もう少し深いところに掘り下げると、
420回払えるようにしてもらっている。
ってことになると思うんですよね。
自分だけの力で、そのミッションをやるんじゃないんです。払うカネを自分にくれるのは群れ=「社会」です。
- コイツが居てよかった。
- コイツが居ないと困る。
社会のどんなレベルでもいいですけど、自分がそういうポジションを維持することが、自ずと住宅ローンの完済に繋がるんです。っていうか、出来て当然のことになるんです。
それは、自分がカネをもらう前に、自分が与えることから始まったはずです。
ローンの残高や残り年数を見るよりも大事なこと
ローンの残高や残り年数は、意思決定の時には重要な数字ですけど、普段から見るものではありません。なぜならそれを見たって減りませんから。
ローンの残高を減らす方法と残り年数を減らす方法について、書きます。「アホか?」なんて言わないでくださいね。大真面目に書きますので。
ローン残高を減らす方法
言うまでもなく、元利均等返済額を払えばそのうち元本相当額が減ります。その元利均等返済額を払うにはカネを稼ぎます。
カネをもらえるのは、自分が群れで必要とされているからです。
それは、住宅ローンを負う前と変わらず、人の役に立ち、必要とされることだと思います。
これから、どんな経済情勢になり、金利がどうなっていくのかは分かりません。でも、自分が必要な人間であれば、いなくては困る人間であれば、どんな状況になろうが、自分にカネを払う人、自分を必要とする人っていうのは居なくならないのです。
これが何よりの保険だろうと思います。
例えば金利変動リスクを無くすためには銀行に金利変動リスクを負わせ、固定金利にします。お金で防げるリスクはお金で回避します。詳しくはこちらをどうぞ。
サラリーマンだろうが、フリーランスだろうが、自営業だろうが、同じことです。必要にされなくなったら、そのお金の回りが止まります。
かく言う私がこのサイトを無料でやっている理由というのも同じことです。必要としている人がいて、このサイトがあることで助かる人が多いのでやってるんですよね。お金は後からついてきます。
今のところは出してばかりですが(笑)確実について来るでしょう。人生最大の契約である住宅ローンに関して、このサイト以上の情報が入手できる媒体はここ以外にない、世界で唯一のサイトだからです。
必要とされること、人に喜ばれること。
そういうことって、ローン残高を見てるばっかりでは、出来ないんです。