性格上は固定金利が向いている思うが変動金利の安さも魅力で悩む

はじめまして。注文住宅の建設を考えており、千日太郎さんの著書【家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本】、【住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本】を読ませていただきました。

どちらも大変勉強になったのですが、色々考えるうちに迷走してしまっており、我が家に向いている金利タイプと借入先についてアドバイスをいただきたいと思い、メールいたしました。

以下、我が家の状況です。

①居住予定の家族の年齢と年収
夫(31才)、妻(29才)、長男(3才)、次男(0才)
夫:会社員・年収400万円
妻:公務員・年収400万円

②所有資金の総額(預貯金総額)
・普通預金:520万円
・積立NISA:130万円
・ジュニアNISA:100万円

③物件価格
・土地:800万円
・外構:200万円
・建設費など:3000万円
計4000万円

④物件のタイプ
注文住宅

⑤物件引渡しの予定年月
未定

⑥借入予定額
3200万円
※4000万円のうち800万円を頭金として入れる予定(自己資金200万円、補助金100万円、両親からの贈与500万円)

⑦借入先(候補)
・固定→ARUHIのスーパーフラット8、住信SBI
・変動→イオン銀行、住信SBI


自分の性格上、固定金利が向いているかと思ったのですが、変動金利の安さも魅力に感じており、悩んでいます。また、共働きのため、ペアローンか収入合算(連帯債務)とする予定です。

借入先は、それぞれの金利タイプで2つずつ候補を絞ってみたのでみたのですが、千日太郎さんの目線から、おすすめの金利タイプ・借入先を教えてください。

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相談者のデータ(年齢、年収、所有資金の総額、物件価格、借入金額など)

家族の年齢と年収 夫31歳400万円
妻29歳400万円
長男(3歳)、次男(0歳)
所有資金の総額 1,120万円+補助金100万円
物件価格 4,000万円
物件のタイプ 注文住宅
借入金額 3,200万円
住宅ローン 固定→ARUHIのスーパーフラット8、住信SBI
変動→イオン銀行、住信SBI

 

千日太郎YouTubeの回答

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AI住宅ローンシミュレーター

千日太郎が無料で公開しております、AI住宅ローンシミュレーター(iOSはこちらandroidはこちら)で以下の住宅ローンで比較を行いました。

変動金利 全期間固定金利
住信SBIネット銀行:0.32% アルヒスーパーフラット8S:当初10年は0.94%、その後1.44%(団信不加入で別途掛け捨ての生命保険に加入する)

 

シミュレーション結果と回答の要約

返済継続力は標準レベルですが変動でも全期間固定でも、夫の手取り月収19万円に対する毎月返済額の割合は40%を超えており、一人の収入では返済が継続できなくなるリスクがあります。ただし世帯月収38万円に対する割合は30%以下と余裕があります。返済継続のためには配偶者の存在が不可欠です。

住信SBIネット銀行は最長50年の住宅ローンの取り扱いを開始しています。年数を長くすることによって毎月の返済額を低く抑えることが可能です。毎月返済額の割合が手取り月収の40%以下になるよう、シミュレーションしてみても良いでしょう。

金利タイプマッチ度では変動金利よりも全期間固定金利がマッチするという結果になりました。変動金利では、手取り月収に対して毎月返済額の余裕がないので金利上昇に対応することは難しいでしょう。また、完済を目指す定年の65歳まであと20年以上あります。変動金利を選ぶと長期間にわたり金利変動リスクにさらされるとも言えます。

全期間固定金利が適合する理由としては、手取り月収に対して毎月返済額の余裕がないので、全期間の金利を固定するメリットが高いです。利息負担は増加しますが支出を見直すことで捻出できる可能性があります。完済を目指す定年の65歳まで20年超あります。全期間の金利を固定するメリットを長めに享受できます。

以上、参考になりましたら幸いです。

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