30代独身男性が同居親に家を遺す50年の住宅ローン
30歳男で扶養ではない母と同居してマンション購入を考えています。
変動金利にすることは決めています。
1.変動金利0.32%/35年/SBI住信ネット/スゴ団信50
2.変動金利0.75%/50年/地銀/11大疾病入院保障特約付
どちらにするかで悩んでいます。私が先に死亡した場合は2の地銀だと貯金を残せます。ただ母が13年以内に死亡した場合は1をとるべきだと思っています。なお、私は結婚を考えていません。
先生ならどうされますか?どうぞよろしくお願いいたします。
相談者のデータ(年齢、年収、所有資金の総額、物件価格、借入金額など)
家族の年齢と年収 | 独身男性30歳500万円 母55歳300万円(扶養外) |
所有資金の総額 | 400万円 |
物件価格 | 4,000万円 |
物件のタイプ | 新築マンション |
借入金額 | 4,000万円 |
住宅ローン | 住信SBI変動0.32%で35年、スゴ団信50 地銀変動0.75%で50年、11大疾病入院保障特約付 |
千日太郎YouTubeの回答
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AI住宅ローンシミュレーター(比較)
千日太郎が無料で公開しております、AI住宅ローンシミュレーター(iOSはこちら、androidはこちら)で以下の住宅ローンで比較を行いました。変動に決めているとのことですが、千日太郎ならばどうするか?とのご質問ですので、全期間固定との比較も行います。
変動35年 | 変動49年 | 全期間固定金利 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行:0.32%(スゴ団信) | 地方銀行:0.75%(11疾病保障付き) | アルヒスーパーフラット9S:当初10年は1.01%、その後1.55%(団信不加入、死亡保険は不要) |
シミュレーション結果と回答の要約
私であれば自分の死後の親の生活のために貯金や家を遺すという想定はしません。成人して一人前に家を買おうなどと思えるなら、それで十分に親孝行できているので、これ以上は不要だと思うからです。自分が買って住む家に関しては、自分自身の利益を第一に考えて家を買います。その前提で以下の回答を行います。基本的に団信の生命保険部分は不要なものと考えます。
返済継続力では返済期間を35年よりも49年とした方が余裕がありますね。変動金利の場合は金利上昇を見込むため、手取り月収の3割程度にすることをお勧めします。35年返済ですと4割程度になるため、金利上昇リスクに弱い状態です。全期間固定の場合は金利上昇が無いので手取り月収の4割程度で十分に安全圏と言えます。
住信SBIネット銀行は最長50年の住宅ローンの取り扱いを開始しています。年数を長くすることによって毎月の返済額を低く抑えることが可能です(ただし金利に0.15%上乗せ)。毎月返済額の割合が手取り月収の40%以下になるよう、シミュレーションしてみても良いでしょう。
変動金利で35年返済の場合は、同居するお母様の収入があることが前提となります。変動金利で49年ならば単独の収入で返済継続可能です。ただし金利上昇リスクを長く負うこと、最近は利上げのリスクが顕在化していることを考えると、固定金利も魅力があります。返済継続力の面では、全期間固定金利のスーパーフラットが最もお勧めです。
団信不加入でスーパーフラットで借りるには頭金を1割入れなければなりません。自己資金が足らないので破産安全度が0点となってしまいます。お金を貯めるか、同居予定の母にも出してもらうという選択肢を検討します。
金利タイプマッチ度では、変動金利よりも全期間固定金利が適合しています。自己資金が足らないということを除けば、全期間固定金利が適合するケースとなっています。なお、変動で借りる場合ということであれば、住信SBIネット銀行で年数を長くするのが金利面で得になると思います。
年齢が若いので団信の疾病保障特約については、無いよりはあった方がいいかも?という程度の低い優先順位で考えます。